取引先オブジェクトと取引先責任者オブジェクト、この2つのオブジェクトはSalesforce利用時に避けては通れない標準オブジェクト。しかし、この「取引先責任者」オブジェクトの命名(翻訳)がよろしくなく誤解を招きやすい

「取引責任者」は責任者ではない

取引先責任者オブジェクトの前に、取引先オブジェクトを説明する。取引先オブジェクトはその名の通り、企業情報を格納するオブジェクト。たとえば、企業の住所、企業規模、業種、代表電話番号などが格納されている。

取引先責任者オブジェクトは、「責任者」とあるとおり企業に属する人の情報が格納されるオブジェクト。企業情報である取引先にぶら下がるリレーションで、取引先責任者は存在するのだが、各企業にひとりではなく、複数の人が存在する。

「責任者」というイメージ的には、その企業の代表を表すのではなく、その企業に属している全員が、取引先オブジェクトに格納される。

たとえば、A株式会社にXさんとYさんが所属しているとすると、A株式会社の情報は取引先オブジェクトに保存され、Xさん・Yさんに関する情報は、取引先責任者オブジェクトに保存されるといった具合。

英語では、AccountオブジェクトとContactオブジェクト

取引先オブジェクトと取引先責任者オブジェクト、英語では、AccountとContactになる。この方がよっぽど分かりやすい。